生ピアノの鍵盤は、良く弾かれるピアノの場合など、次第に鍵盤の左右のグラつきが大きくなり、気になります。
それは鍵盤の裏に貼ってあるフェルトの磨耗によります。
先月も数台その修理をさせていただいたので、そのフェルトの貼り替えの画像を少しUPさせていただきます。
写真はグランドピアノの鍵盤を取り外し、お持ち帰りさせていただきました。
鍵盤が取り外された写真がこちら。
鍵盤の裏にはこのような赤いフェルトが貼られています。
フェルトの真ん中あたりに少しくぼんだ所が見えますが、そこが磨耗していて、鍵盤が左右にグラグラ動きます。
それを、今回の鍵盤は蒸気で剥がす接着剤で貼られていたので、専用の鍋が登場です。
お湯が沸いて蒸気が出てきたら、鍵盤を置いて、蒸気で蒸して接着剤を剥がします。
剥がれました。
新しいフェルトを貼り付けるのに、作業がしやすいようにまとめます。
こんな感じで接着剤が乾くまで待ちます。
出来上がり。
その後、他にも、余り多くは語れない技を施してから、本体に鍵盤を納めて、状態を確認して、この修理は完成しました。
おまけ
その後、写真のような修理もさせていただきました。
これらの作業の結果、良い音になるんです。
鍵盤がグラグラするのだけを治しても良い音がするんです。
アクションの各部の掃除や調整やこのような修理、、、、、、
全て、結果良い音にするための作業なんです。私は。
そして、その楽器が設計通り本来の音が出て来てから、やっとお客様のお好みに合わせる作業に入ります。
と、話を膨らませると終わらないので、この辺で失礼します。